カタツムリ、蝸牛、デンデンムシ、時々、エスカルゴ。
いよいよ6月に入りました
雨が降ると、「梅雨入りではないか?」、雨が降らなければ、「今年の梅雨入りはまだか?」といった声が聞こえる頃です
梅雨は停滞前線(梅雨前線)が関連する自然現象で、人間にはどうしようもないことですね
自然の中で見られる梅雨の風物と言えば「アジサイ!」と答える方も多いと思いますが、
それ以外にも雨がよく似合うのがカタツムリです
日本では、蝸牛、デンデンムシとも呼ばれている小さな巻貝です。
陸生の貝なので、肺呼吸をします
カタツムリの殻の渦には、右巻きと左巻きの両方が存在しますが、オスとメスで巻き方が異なるのではありません。カタツムリは雌雄同体といって、1つの体にオスとメスの両方の機能を有しているのです
渦巻の出来る方向に関しては未だ解明されてはいませんが、遺伝子が関係しているらしいとの情報です。
殻は身体の一部分なので、殻だけを取り除くことはできません。
その証拠として、殻にヒビなどが入った場合、自己修復機能により、自然に傷が治っていきます。これがヤドカリとは異なる部分です。
カタツムリと言えば、フランス料理のエスカルゴを連想する食通の人へ
『エスカルゴ』 と、日本でよく見られる『カタツムリ
』 の違いは何でしょうか?
それはずばり、種類の違いです
食用には大きめのリンゴマイマイ(エスカルゴ・ド・ブルゴーニュ)が多く使われており、食用にするために養殖されています。
日本で見られるのは、マイマイ目 陸生有肺類の巻貝の一種ですが、生息地域により、固有の種として発達しています。中でもセトウチマイマイ、アワジマイマイと言った種類は、九州、四国や瀬戸内海地域などで広く見られ、樹上で生活しており、一般的には人間の食用には不向きの様です。
これから本格的に梅雨に入ります
じとじと湿気が多いのは好きではありませんが、雨の日には雨の日の趣がありますよね
カタツムリを発見してエスカルゴに思いを馳せるのも、
お気に入りの傘を出して、にまにまするのもこの時期だからこそ。
雨の日や、その合間に見られる自然現象を楽しんでみると梅雨も少しは楽しくなるかもしれません